あいさつ

人をそだてる 心をそだてる
県内唯一の福祉専門高校です

                                                                       

 ようこそ、埼玉県立誠和福祉高校のホームページへ      

 本校は、不動岡女子高校、不動岡誠和高校、騎西高校の歴史と伝統を引き継ぎ、今年で五十四年目を迎えました。平成二十年からは、県内唯一の福祉専門高校として、着実に成長・発展してまいりました。その歴史を顧みると、一万人以上の卒業生の皆様が、県内外の様々な分野で、日本社会の発展を支える大きな原動力として活躍されてきた、輝かしい実績がございます。

 現在本校では、地域や社会を支える力と心を持ったスペシャリストを育てるべく、「人をそだてる、心をそだてる教育」「実践的な職業教育」「社会福祉を担う人材を作る教育」これらを柱とした教育を実践しております。今の日本に最も必要な、福祉・看護・保育等の人材の育成を担う学校であり、私は、「将来、人のために、社会のために役に立ちたい」という高い志・目標をもって学ぶ生徒たちへの、社会からの期待は極めて大きいと考えます。生徒の皆さんは、初心を忘れず、是非夢を叶えて欲しいと思います。私たち教職員も、全力で生徒1人1人を支援してまいります。

 今後とも、ご支援、ご協力の程、よろしくお願いいたします。

 

                 令和7年4月1日

 

                    埼玉県立誠和福祉高等学校長   小林 幹弥 

 

         

 

 

 


学校概要


 昭和45年に県立不動岡女子高校としてスタートした本校は、平成3年に県立不動岡誠和高校と校名変更し、全国に先駆けて介護福祉士養成課程を持つ社会福祉科を開設しました。そして、平成20年に県立騎西高校と統合され、県立誠和福祉高校として新たに開校しました。
 現在は、各学年に福祉科2クラス(定員80名)、総合学科2クラス(定員80名)を持つ県内唯一の福祉専門高校として、地域社会を支える人材育成に取り組んでいます。
 地域の皆様、特に福祉行政機関や社会福祉法人等の皆様には、日頃から本校の教育活動に多大な御支援、御協力をいただいております。厚く御礼申し上げます。

 

高度な専門知識・技能を習得する福祉科

  
 福祉科では、3年間で履修する総単位数の半分以上を「社会福祉基礎」「生活支援技術」「こころとからだの理解」等専門教科「福祉」の科目が占めます。また、校外の福祉施設等における現場実習も行われ、実践的に知識や技能を習得します。
 福祉科のうち約半数の生徒は、介護福祉士養成課程を経て国家試験に挑戦します。平成31年度卒業生の合格率は80.0%(全国受験者平均69.9%)、令和2年度卒業生の合格率は100%(全国受験者平均71.0%)、令和3年度卒業生の合格率は97.3%(全国受験者平均72.3%)と、毎年高い合格率を誇っています。
 福祉科の残り半数は、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級相当)の修了を目指します。
 福祉科の生徒の進路として、就職は介護職が大半ですが、上級学校へ進学してさらに別の資格を取得したり、他の福祉関係職種や公務員、教員等を目指したりする生徒もいます。    

 

幅広い選択に対応する福祉系総合学科


 総合学科では福祉、看護、保育等に関する多くの選択科目を設け、各生徒が興味・関心、進路希望等に応じて自分で時間割を作ります。2・3年生では授業ごとに教室も受講メンバーも変わります。ただし、福祉専門高校として総合学科でも「社会福祉基礎」を必修とし、社会福祉を担うための基礎知識と心構えを徹底しています。
 高校在学中に資格取得するのではなく、生徒は自身の適性を見極めて進学します。そのため福祉科と同様に、独特な施設・設備を用いた校内実習や保育園等での校外実習など、体験的な学習内容がたくさんあります。    

 

誰かのために働く喜びを知る


 福祉科では介護福祉士等の資格を取得しますが、他にも様々な福祉関係職種が進路として想定されます。

介護福祉士(介護職員) 介護支援専門員(ケアマネジャー) 社会福祉士 社会福祉主事 精神保健福祉士 看護師 保健師 理学療法士 作業療法士 言語聴覚士 臨床心理士 管理栄養士 調理師 保育士 幼稚園教諭 高校教諭 特別支援学校教諭 児童指導員 ほか

 共通しているのは誰かに対する援助を仕事としていること。高齢者、障がい者、傷病者、幼児・児童、そしてその家族らの助けになる何かを提供できる専門職です。
 それぞれ専門的な知識や技能が必要ですが、それ以前に「世のため人のために」という志がなければ務まりません。本校でも土台となる心の教育を何より重視しています。
 ボランティア活動に力を入れているのもこのためです。ボランティア活動センターでは年間を通じて校外から多くの依頼を受け付け、生徒にボランティア活動を斡旋しています。活動にあたって保険加入はもちろん、各生徒の経験や能力に応じた情報提供や必要な支援・指導等も行って送り出しています。また、一定の条件を満たす活動実績に対して、授業と同等の単位を認定しています。
 ボランティア活動や校外での実習、校内イベントなどで、お年寄りや小さなお子さん等と交流する機会がたくさんあります。これらの機会を通じて、生徒たちは「誰かに喜んでもらうことが自分の喜びになる」と実感し、進んで社会に貢献しようという志を育みます。

 「人の役に立つ仕事がしたい」「人を笑顔にしたい」「人を幸せにしたい」と思っている中学生の皆さん、ぜひ本校を目指してみませんか。 

 

*介護職について*

 介護職は、超高齢社会の日本において、必ず必要とされる重要な仕事です。将来、どんなに社会が変化し、どんなにAIが台頭してきても、介護職はロボットに任せることのできない、人間でなくてはできない専門職の一つです。

 現在、介護職は、給与体系や職場環境が大幅に改善され、かつての3Kのイメージは払しょくされています。介護職の皆さんはプロとしてのやりがい、人としての生きがいを感じながら生き生きと仕事をされています。

 入居者様のかけがえのない大切な人生に関わり、引退後の価値ある生活を創出し、尊厳ある命を守る介護職は、まさに「希望・期待・感謝・感動」の3Kならぬ4Kだと思っています。そんな介護職の魅力を、本校で感じてみませんか。

 

「 笑顔がふやせる仕事をしたい」誰かの笑顔をつくる仕事がしたい」

あなたも笑顔を増やしてみませんか?(埼玉県福祉人材センター ポスターより)

 

校長日誌

「+α」…吹奏楽部・コーラス部

 介護・福祉は日常生活を支える仕事です。そこでは身体的な介助や援助とともに心のケアも含まれます。本校の生徒が福祉を学ぶ者として、介護福祉の知識・技術を習得することは必要条件ですが、それだけでなくプラスアルファが必要だと思うのです。それがユーザーさんの心のケアにつながると考えるからです。

 本校の吹奏楽部やコーラス部の生徒が地域交流で発表等を行い地域貢献をしています。福祉等の知識・技術を身に着け、「+α」として、吹奏楽・コーラスが出来ることは福祉等の職業人としても大事なことですね。

 

「なごみちゃん」は大人気。

 

子どもたちの「興味津々」の顔がよいですね。

「優しさ」と「潤い」を

 生徒の活躍する姿が写っていない写真を載せても、意味のないことだとは承知しているのですが、新緑の芝生があまりにも目に飛び込んできたので、載せることにしました。

 

 

 本校へ来て、誰もが一番最初に目が行くのは校庭だと思います。公立学校としては珍しい芝生に覆われた校庭。管理している職員の苦労が偲ばれますが、校庭で生徒が活き活きと体育や部活動に励んでいる姿を見ると、なお一層素晴らしく感じられます。

 

 本校に校長として最初に来た時、芝生の校庭に「優しさと潤い」を強く感じました。本校の生徒や職員に接するとこの校庭のように「優しさと潤い」を感じるのは私だけでしょうか。大切にしたい本校の特徴の一つですね。

新緑が眩しい美しい季節になりましたね。

前を向いて学校で楽しみを見つけよう

「人は楽しみに導かれて仕事をする」

 Johan=Huizinga

入学式の式辞でも触れましたが、ヨハン・ホイジンガについて書きたいと思います。

 ヨハン・ホイジンガはオランダの歴史家で社会学者です。何を研究したかというと、ズバリ「人は何をよすがに生きるのか」を論じた人です。

 著書としては「中世の秋」があります。これはキリスト教でガチガチだった中世の人は、何を楽しみに生きていたのかを考察したものです。もう一つは「ホモ・ルーデンス」、日本語訳せば「遊ぶ人」といった意味でしょうか。誤解なきように言いますが、ホイジンガは「遊び」を広くとらえています。どちらかと言えば「楽しみ」や「余裕」、「息抜き」に近い意味で捉えています。

 では、ホイジンガは何が言いたかったのか。結論から言えば、ホイジンガの研究の本質は「人は楽しみに導かれて、生活している」ということです。私もそうですが、仕事は時にきついし嫌になることもあります。しかし、どんなきつい仕事にも「楽しみ」があるというのが、ホイジンガの主張です。その楽しみに導かれて人は仕事を全うしているのだということです。これは生徒の皆さんの保護者の方も実感できることでしょう。
 私も、そうだと思います。自分も仕事はきついと感じる時がありますが、書類が完成した時の充実感だったり、朝会で生徒に話したとき、「校長先生の話、よく分かったよ」と言われると、やりがいを強く感じます。この極端な例が、甲子園の高校野球でしょう。優勝校は1校です。しかも、栄光は選手の人生の長さから比べれば一瞬です。それでも全国の球児は、この一瞬の栄光(ホイジンガの言う「楽しみ」と言い換えてもよい)のために、厳しい練習にも耐えるのです。

 誠和福祉の生徒に望むこともまさにここにあります。とにかく学校で何でもよいので「楽しみ」を見つけること。「楽しみ」を見つければ、それに導かれて学校生活は充実したものになります。
 ホイジンガは言います。「どんなつらい状況にあっても、人は「楽しみ」を見つけることができる。ただ前を向いていないと、「楽しみ」は見つからない。」

令和4年度3学期終業式

 本日、令和4年度3学期の終業式を行いました。

 1学期の終業式以降、始業式・終業式はオンラインで各教室で視聴する形式で実施していましたが、今回は1・2年生全員に体育館に集合してもらう形式で実施しました。

 今年度は新型コロナウイルスの状況を注視しながらでしたが、できる限りコロナ感染前の教育活動に戻すことができればと考え進めてきました。日頃の感染予防対策もあり、授業はもちろんですが、部活動、学校行事、そして福祉科の現場実習など少しずつではありますが元に戻ってきつつあり、年度末の終業式迎えることができました。また、マスクを着用したままでしたが、久しぶりに校歌斉唱も行いました。

 約2週間余りの春休みを経て、令和5年度の新学期が始まります。在校生の皆さんは進級に向けて準備をしっかりとしてほしいと思います。この休業中も引き続き体調面・安全面に注意して4月10日の始業式には元気に登校してきてくれることを望んでいます。

第15回卒業証書授与式を挙行しました。

 令和5年3月10日(金)、第15回卒業証書授与式を行いました。

 今年度の卒業生は、本校に入学する際すでに新型コロナウイルス感染症がまん延し始めていたこともあり、入学式も保護者の参列がかなわず、新入生と教職員のみで実施するという状況でした。その後3年間の高校生活もコロナ禍によりさまざまな制限の下で過ごさざるをえませんでした。

 そのため、特例として今回は卒業生一人一人に卒業証書を校長から手渡す形式で行いました。緊張した様子も見えましたが立派な態度で証書を受け取ってくれ、この3年間での成長の跡がうかがえました。

 卒業生のみなさん、これから進む道はそれぞれ異なりますが、自分で選んだ道です。自信をもって、自分自身の人生を自分の手で切り拓いていってください。一人一人がそれぞれの分野で活躍し、社会に貢献されることを願っています。

合格体験を聞く会

 本日第6限に「合格体験を聞く会」が行われました。3年生の代表生徒から自身の体験をもとに、2年生に向けて貴重なアドバイスと温かな励ましの言葉が送られました。

 3年生10名の生徒が体験を踏まえて発表をしてくれました。10人の進路は、一般企業や施設に就職したり、看護師・保育士・小学校の教諭・理学療法士を目指して進学したりするなど、多岐にわたります。

 追いかける夢も進む道も様々ですが、時に迷い時に悩みながらも、努力を重ねた結果、合格(内定)を勝ち取った姿は自信に満ちあふれ立派でした。また、就職試験や進学試験に1度失敗しながらもあきらめず再度挑戦し、合格(内定)を勝ち取ったというケースもありました。さらに、代表生徒の中の1名は事情でその場に出席することはできませんでしたが、メッセージを他の生徒に託して代読してもらうというケースもありました。

 2年生は先輩からのメッセージをしっかりと聞いていましたし、発表後には質問もするなど有意義な1時間でした。

 次は2年生の番です。進路実現に向けて早めに準備に取りかかりましょう。

3学期がスタートしました

 いよいよ本日から本校でも3学期が始まりました。

 始業式において、私からは今年が干支で卯年(うさぎ年)であることを踏まえ、これまで新型コロナウイルス感染症の影響で内にこもることが多い状況ではありましたが、その間に着実に努力してきたことが実を結び、勢いよく成長し、飛躍できる年になってくれればと願っていると伝えました。

 また、年はじめのニュースで団塊の世代の方たちの約7割が75歳以上の後期高齢者に達する、そして(2年後の)2025年にはその世代の全員が後期高齢者に達する状況であり、ますます介護を必要とされる高齢者が増えていく状況です。その中で、埼玉県唯一の福祉専門高校である本校の教育がますます重要となって来ており、そこで学ぶ生徒の皆さんにはもう一度本校で学習することの大切さを考え、1日1日をしっかり過ごしてほしいと伝えました。

 さらに、生徒指導主任からは3学期が1年総まとめの学期ということで、年度当初に話をした「時間を守る」「明るく元気な挨拶をする」「ルールを守る」の3つについて再確認し、頑張ってほしいとの話がありました。

 生徒の皆さん、明日から本格的に授業が始まります。新型コロナウイルス感染症、インフルエンザの拡大防止のため、基本的な感染予防対策をしっかりと行い、充実した3学期を送れるようにしましょう。

新年のスタート

 明けましておめでとうございます。

 昨年は、誠和福祉高校に温かな御支援・御協力をいただきまして、誠にありがとうございました。お陰様で、無事に新しい年を迎えることができました。今年が皆様にとりまして、幸多き輝かしい一年となりますことを、心よりご祈念申し上げます。 

 さて、行動制限がない年末年始で久しぶりの帰省や海外旅行など外出の機会も多かったのではないでしょうか?

 一方で3学期の本格的な開始に向けて、まだまだ新型コロナウィルス感染症、そしてインフルエンザも流行期に入ったとの報道もあり心配される状況でもあります。

 本校では来週の10日から3学期開始となります。3学期は1年間の総仕上げのとても大切な時期です。特に3年生介護福祉士コースの生徒にとっては1月末の介護福祉士国家試験が、そして2月の予餞会、3月の卒業式など、重要な行事が控えています。これからも基本的な感染予防対策をしっかり行い、教育活動を進めていきたいと考えております。

 生徒の皆さんも残り1週間となった冬休みを有効に過ごし、健康管理にも十分注意して始業式には元気に登校してきてほしいと願っています。

 今年も、誠和福祉高校に御支援と御協力をよろしくお願いいたします。

 

追伸

 中学3年生のみなさん、いよいよ本格的な高校入試のシーズンに入りましたね。健康管理に十分注意して学力検査・面接に向け最後まで頑張ってください。

本校では第5回学校説明会を1月14日(土)9:30~実施いたします。

 現在、HP上にて申込登録を受け付けております。ぜひ、多くの中学生・保護者の方にご参加いただければ幸いです。(なお、感染予防の関係上、中学生1名に対して保護者の方も1名の参加でお願いいたします。)

年の瀬を迎えて

 本日で仕事納めとなります。

 令和4年も新型コロナウイルスの感染状況を注視しながら教育活動を行って来ました。しかし、3年ぶりに誠和祭(文化祭)を実施、2年生の修学旅行も当初の予定通り神戸・大阪方面での実施ができるなど、教育活動もコロナ感染が拡大する前に少しずつ戻すことができた1年でもあったと感じます。そして、生徒たちや教職員の協力のおかげで大きな混乱もなく年の瀬を迎えることでき、本当に感謝しています。

 来る令和5年は、ポストコロナ、アフターコロナとして落ち着いた環境の中で教育活動を進められればと思っています。そのためにも、この年末年始引き続き基本的な感染予防の徹底をしてほしいと思っています。

 この1年、誠和福祉高校の教育活動をご支援いただきました皆様、本当にありがとうございました。引き続きご指導、ご支援のほどよろしくお願いいたします。どうぞ、良いお年をお迎えください。

 

追伸:第5回学校説明会を1月14日(土)9:30~実施いたします。

 現在、HP上にて申込登録を受け付けております。ぜひ、多くの中学生・保護者の方にご参加いただければ幸いです。(なお、感染予防の関係上、中学生1名に対して保護者の方も1名の参加でお願いいたします。)

2学期終業式

 本校では本日が2学期の終業式でした。

 今学期も新型コロナウイルス感染症の感染状況を注視しながらの学校生活でした。しかし、生徒たち・そして教職員の協力もあり、校内公開のみではありましたが3年ぶりに誠和祭(文化祭)を実施することができました。天候には恵まれませんでしたが体育祭の実施、2年生は神戸・大阪方面への修学旅行を実施、さらに3年に1度開催の芸術鑑賞会も実施することができました。

 明日から冬休みに入りますが、新型コロナウイルスはもちろんですがインフルエンザに関しても感染予防は必要です。

 年末年始も引き続き基本的な感染予防に十分留意しながら過ごしてほしいと思っています。なお、3学期は1月10日(火)からになります。