6月1日「朝礼」感動講話
6月1日(月)、2限目に体育館で全校集会の「朝礼」を行いました。校長より生徒の皆さんへ、これからの激動の時代を生き抜くための大切なメッセージが送られました。私たちが生きる未来、そして「学び」のあり方について、深く心に響くお話でしたので、以下その要旨をご紹介いたします。ホームページをご覧の皆様も、ぜひ生徒たちと同じ未来を想像しながらご一読ください。
人生100年時代を生きる皆さんへ〜「自ら学び、未来を掴む力」を〜80年前の過去、そして80年後の未来
皆さんは、今から80年前の日本がどのような世界だったか想像できますか? テレビもコンピューターもなく、プラスチック製品すらほとんどない時代でした。京都へ行くのにも丸一日を費やしたと言います。では、皆さんがこれから生きる「80年後の未来」はどうなっているでしょうか。
AIの進化により事務職の形は激変し、リモートワークが当たり前になり、人と直接顔を合わせずとも多くのことが完結する世界が予想されています。しかしその一方で、皆さんが目指している「保育」や「福祉」といった、人と人とのぬくもりや関わりが不可欠な仕事は、これからさらに求められ、重要性が増していくことは間違いありません。
「一度の学び」で終わらない人生を
私たちの世代は、「学校で勉強し、就職し、一つの仕事を全うして引退する」というライフサイクルが一般的でした。しかし、医療が進歩し「人生100年時代」を迎えた皆さんの未来は、まったく異なるものになります。これからは、時代の変化に伴って働き方そのものが変わっていきます。一つの仕事をずっと続けるだけでなく、途中で次の生き方、次の働き方を考えていく必要があるのです。つまり、これからの時代は「働きながら、必要に応じてまた新しいことを勉強し、次のステップへ進む」というサイクルの繰り返しになります。予測できない未来を幸せに生き抜くために、今もっとも必要とされているもの。それは、学校から与えられた勉強をただこなすことではなく、「自ら問いを立て、生涯にわたって学び続ける力(自己教育力)」に他なりません。
もし、私が今の記憶を持ったまま皆さんの年齢(高校生)に戻れるとしたら、「これから先、20年ごとにどんな新しい勉強をしていこうか」と、ワクワクしながら未来のライフプランを立てるでしょう。皆さんのデジタルネイティブとしての感性は、私たちの孫の世代へとさらに進化し、テクノロジーと完全に融合した新しい時代を創り出していきます。だからこそ、デジタルが良いか悪いかという議論を超えて、それをどう活かし、その中で「自分はどう生きていくか」を自らの手で掴み取ってほしいのです。
未来を予測することは誰にもできません。しかし、「常に新しいことを学び、自分を鍛え上げ、アップデートし続けること」ができれば、どんな変化が訪れても恐れることはありません。変化を恐れず、常に新しい自分に出会うための「学びの旅」を、ここ誠和福祉高校から一緒に始めていきましょう。以上。
校長先生の熱いメッセージを受け、生徒たちは真剣な面持ちで耳を傾けていました。変化の激しい時代だからこそ、本校で学ぶ「福祉」や「保育」の心、そして「自ら学ぶ姿勢」が、生徒たちの未来を照らす確かな羅針盤になると確信しています。学校全体で、一人ひとりの「学び続ける力」をこれからも全力でサポートしてまいります。
(教頭)